おそらく30年以上は前に生産されたもので、モデル自体は低価格帯のものと思います。本体にSE-380のシールが貼られている、ネックジョイントプレートのナンバーが81から始まるものであり、カスタム痕跡もなく全くない事から1981年製のローレンジ価格帯のギターであると想像いたしました。また、外観的にはネックはメイプルワンピース、ボディは3ピース程度のもので、カラーはサンバーストカラーです。材質は木目が見えるボディーカラーですので見た目だけでの判断ですが、セン材などが想像できますね。この時代のこれぐらいの価格帯ではよく使用されていた木材と記憶しています。
しかし、昨今はケースに入れっぱなしであったこのギター、改めて見ると、ボディの3ピース構造、ペグカバーの外観とモデル名からローレンジ帯と想像しましたが、楽器として悪くないものと改めて感じています。
和音の響きをアンプで確認していないのは正直ありますが、フレットの摩耗もほとんどないもしかしたら現在では結構貴重なものなのかなって思っちゃいました。さすがにアームも少しいじってみましたが、チューニングを安定させるのが、手ごわそうと感じ、現在はブリッジべた付けのアーム使用を前提としていないセッティングとしています。
で、外観はそんなところで、弾いた感じ、弾きやすさを含め、これまたネック私のようなものが調整できる範囲で、結構ひきやすく、弦高も自分の標準レベルまで下げてもビビリ音も少なく弾きやすく仕上がってくれました。正直、つわものに弾かせたら30年ぐらい以前の物でも、きっと素晴らしいんじゃないかと。
教訓として、中古品、特に1970年~1980年前後の製造品の日本製ギターで、仮に電気系統がいかれていても、他の本体そのものの状態が良ければ、メンテ次第で大化けする可能性ありです。その見分けとか、仮に電気系統のトラブル修復費を考えると悩みも多く、出物も少ないかもしれませんが、自分もたまにリサイクルショップを除いて物色しています。でも自分で所有するのはあまりに膨れ上がった現状から、みて状態をみて楽しむ程度で満足しようと自分に言い聞かせていますがね。!!
話はグレコストラトに戻ります。
正直、大きな音量でアンプを通して音出しをしていない(小音量、小型アンプでの音出しのみ)ので、生音ではこのようないい評価でしたが、アンプを通した電気系統を含めた所感は今回は控えます。
しかし、取り付けられたパーツ類は、確かに低価格帯のものだと推測されましたが、自分は楽器本来の出来は素晴らしいと感じましたね。しいてメンテするとすれば、ペグぐらいで、あとは徐々に楽器の出音と相談しながら素因化させていけるレベルの楽器と思います。
やはり、旧式のジャパンビンテージはコスパが高い、というより、その価値をしってか、価格上昇の気配もありそうですね。
皆さんも中古品は、コスパ的にはお勧めできますが、その販売店のスタッフレベルを含め、注意して購入することを提案致します。